LIFE
すてきな人
- written by
- 2013.08.8

8月4日の佐賀新聞に小野寺さんの記事が載っていましたね。
みなさん、読まれましたでしょうか?
一年ほど前からご縁をいただき、パンゲアではこの卵を使ったミルクセーキを出させてもらっています。
レモン色のきれいな卵で、初めて見たときはその黄身の色の薄さにびっくりしたのを覚えています。
それもそのはず、本来は草などのえさで育つから色は淡いはずなんですね。
最近市販されている卵が、濃い色の方が栄養価が高そうに見えるという理由で濃くなるようなえさを与えていただけでした。
にわとりが食べるえさや、育つ環境にも配慮されているこのたまごを使いたくて、すべての卵をこの小野寺さんに、とも検討しましたが、姉妹店を合わせると3店舗ありますので卵の数が足りなかったんですね。
残念だけど家族4人が暮らしていくのには今飼っている800羽がちょうどよくて、増やすつもりはないんだ。ということでした。
あくまでも収入は「要る分だけ」の考え方にとても好感を持ちました。
そして今年3月に開催されたまちなかマルシェでは小野寺さんの手で卵を割ってくれる「卵かけごはん」をお客様に食べていただいたりととても積極的にに参加してもらいました。
その人柄もとても魅力的なものだから、街づくり関係で活動されている方からもラブコールが多く、快く引き受けていらっしゃるようで、情にも厚くみんなの人気者でもあるようです。かくいう私もずっとお近づきになりたかった憧れの人でもあるのです!
そんな小野寺さんが今回の佐賀新聞の記事でも言われていた一文。
「農業ほど生きることに直結したクリエイティブな仕事はない」
という言葉に、まさにその通りのような気がしました。
食べることは生きること。その「食べ物」の作り手である農家さんは数値化しようのない自然を相手に、人間の五感をフルに使いながら、今まで自分が経験してきたデータをもとに日々の仕事を作っていきます。
とっても効き目のよい薬を使えば短い時間で乗り越えることもできるでしょう。でも私たちが会ってきた農家さん達は、私たちの命をつくる食べ物が元気いっぱいの健康体であるように、どうあるべきかをとてもよく考えている方ばかりでした。
できるだけ薬を使わずにギリギリのところまで待ってから、ほんの少しだけを使ったり、半分の収穫を断念して取れた分だけを出荷したりと本当に知恵を絞りだして作ってくれています。
そんな思いの詰まった野菜たちをみなさんに食べてもらえることもとても幸せに思います。
この先の農業人口を心配する声もありますが、地元のものを少しでも多く使って営みを続けていくことが、この地域の中での私たちの役割のような気がしています。
なんてたまには真面目なことを書いてみました(笑)。
つまりは、ミルクセーキがやさしい味でおいしいよね。ということです!
ゆかり